太平山のおへそ

20140426

秋田にも、ようやく春がやって来ました。
と言っても今年は冬の間に
関東方面へ出張ライブへ度々行っていたので、
秋田の冬を嫌というほど味わうことなく
春になってしまったという感じです。

街なかは花盛りであちこち桜色に染まっています。

今日はとても天気が良くてあたたかだったので
秋田市内から車で30分位にある
太平山にミニ散策へ行きました。

まだこちらの桜は濃いピンク色の蕾です。
日陰にはまだほんの少し雪が残っています。
つい最近までこのあたりを覆っていた雪が
根っこを冷たくしていたんだろうな
と思うと、雪深い山の木々・花々・いきものの
強さを感じます。

ブナの樹には生まれたての葉っぱが何枚かですが
出てきていて、柔らかな黄緑色をして太陽の光を浴びていました。

そんな野山をのんびりと歩いていたのですが
行く先の遊歩道が朽ちて無くなってしまっていました。

仕方が無いので、散策ルート脇の
斜面を降りたすぐそばの舗装された道へと
木々の間をすり抜けて歩みを進めた瞬間

むにゅん

と右足が足首まで、泥濘にはまってしまいました。

自力で脱出しようにも、ものすごい力で
地底に掴まれてしまって動けない。
このまま地面にずるずる埋まっていったら……と
考え、ゾーッ。(小さいころ母に繰り返し話された
恐怖の話シリーズのひとつに、沼で遊んだらダメだ。
落ちたらもう誰にも助けられない。
そのまま泥の中に落ちて消えていく。という話があり、
瞬時に思い出した。)

身の危険を感じ
ショートブーツをするんと脱いで事無き(?)を得ました。

泥濘に残されたブーツは、もうあと数センチで泥濘の闇に
消えるという具合から、なんとか救出されました。

ブーツはどろんどろん
右足もどろんどろん

どうやら雪解け水に地面がぬかるんでいたようで
久しぶりに泥まみれになりました。

泥濘に足が入った時の、あの瞬間
まるで太平山のおなかのおへそに足を突っ込んだような
柔らさとあたたかさに包まれて、気持ちいい、とうっとりする
感覚がふっと横切りました。
(すぐに恐怖がやって来ましたが)

予想外の自然を感じた、秋田の春の山。
今日はそんなこんなでミニ散策でしたが、
次回は足元に気をつけてもう少しじっくりと歩きたいものです。